大塩恵旦作 赤膚焼 いっぷく碗(奈良絵) [11-0228]

大塩恵旦作 赤膚焼 いっぷく碗(奈良絵) [11-0228]

販売価格: 4,950(税込)

在庫数 2点

商品詳細

大塩恵旦作の赤膚焼いっぷく碗です。

サイズ:径約101mm×高さ約78mm
<しおりから引用>
赤膚焼の由来

 赤膚焼を産出する大和五条山は古代菅原の地で、附近一帯
の土は製陶の素材として最も適しており、垂仁帝の御代に野
見宿禰の埴作りのことが古記録に見えるところから推しても
明らかであります。
 天正年間、大納言豊臣秀長卿が尾張常滑の陶工与九郎を招
いて五条山独自の登窯を始め、その後京都の工人仁清が当地
において種々工夫を重ね、又郡山藩主柳沢家の御用窯となり、
特に三代城主堯山公が民芸作興の趣旨の下に保護奨励されて
より、遠州七窯の一として世に宣伝されるに至ったのであり
ます。
 天保年間に城下町郡山の小間物商柏屋武兵衛、一名奥田木
白が出現して、滋味饒かな赤膚の乳白釉を着彩した奈良人形
・香盒・置物の形物楽焼に見せた篦目の冴えと素朴な持味を
生かした作風は、倅木左、轆轤師山口縫造と共に赤膚焼の声
価を不滅のものとした実に強力な存在であり、古代赤膚焼の
伝統を生かしつつ現代の茶陶の基を完成せられたのでありま
す。
 幸いにして当作品を御覧いただき御批評を賜りますれば誠
に望外の悦びでございます。

赤膚焼
大塩恵旦

<しおりから引用>
奈良絵

 室町時代の末期頃から江戸時代の中期頃にかけて作られた
絵入の古写本がある。この本の内容はお伽草子が主であるが、
そのほかに物語類や幸若舞曲、それと「阿国歌舞伎図」など
風俗画的なものもあった様です。
 この本に、読み本の挿絵として描かれた絵が挿入されてい
ますが、横本形式の絵草紙的なものを奈良絵本とよばれてい
ます。この奈良絵本に描かれた絵を奈良絵と称していますが、
その画風に二つの様式がみられます。一つは構図も単純で素
朴な作風が、過去現在因果経絵巻にみられるものと、他は筆
法もこまかく華麗な土佐派的な画風のものとがあって、それ
なりの趣をもつ。
 どちらも大和絵の伝統をひくもので、胡粉、朱、緑などの
あざやかな色彩を用い、金銀の箔や泥を多く使用しています。
観賞的絵画としてのものではないが、雅味あふれるもので趣
味性の豊かなものであります。
 奈良(興福寺・東大寺)の絵仏師が製作したと伝えられてお
り画風からみて、町絵師的な絵師によって描かれたものと思
われます。
 これらの資料を参考にして、自分の作品に絵付して奈良絵
として使用致しております。
(奈良国立文化財研究所資料より)

赤膚焼
大塩恵旦

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